ダンスを教えていると色々な「嬉しいこと」がありますが、そのひとつは、生徒さんがお友達、ご家族、同僚の方などをパーティやレッスンに連れて来てくださることです。
レッスンで皆さんが楽しんでいる様子を拝見し、お話させて頂く中でどれだけダンスを楽しんでいらっしゃるかを伺うことも、もちろん大きな喜びです。でも、そのような表情や表現をスタジオ以外の場所で、講師やスタッフ以外のご家族やお友達の前でもしていらっしゃると考えると、心からダンスを楽しんでいるのだな、と感激します。ダンスと出会い、楽しんで、生活の一部になって、そして周りの方へお話頂いているのだと考えるとこれ以上の喜びはありません。是非、周りの方にもダンスを体験してもらってください。もしかしたら長く続けてレッスンを取ることが難しいかもしれませんが、1ヶ月(4回)の入門コース、体験レッスン、またはパーティでのミニレッスン、など短い期間や時間でも、実際のダンス体験から得るものは、テレビなどで見るだけよりとても大きいと信じています。
誰かと向き合って手を取り合うことは日本では日常的ではありません。だからこそ、ペアダンスで感じる人の温かさや心のぬくもりは、皆さんやお友達の心をとても優しくします。周りのお友達、ご家族、何となくダンスをやってみたいと言っていた方、是非レッスンやパーティに来てもらってください。心よりお待ちしております。
今回はデモンストレーションについてお話しします。
私自身、NYでダンサー、パフォーマーをやっていた頃は、多くの舞台、TV,映画に出るチャンスに恵まれ、ダンスツアーなどで世界中の色々な国も周りました。舞台役者は3日やったらやめられないとよく言われますが、お客さんの前で発表して称賛されることは本当に嬉しいものです。緊張感を味わいながら踊った後の観からの拍手は、言葉には表せない快感です。
JSDCでもアニュアル、サマー、ハロウィン、サロンde、クリスマスと色々なパーティで生徒さん同士(カップル、グループ共)、講師と組んだりしてデモンストレーションを行っています。参加するには、中級や上級でなくても自分のレベルで踊ることが出来ます。以前、NYで教えていた生徒さんのおひとりに「私はとてもあがり症なので、とても人の前では踊れません」とずっとデモの参加をお断りになった方がいらっしゃいましたが、機会があり、一度グループのデモに出演されました。その後は、パートナーを見つけられ、いつもペアで、そしてグループで毎回デモに出演されるようになりました。
デモに出演するということは、ひとつのダンスをしっかりと何度も繰り返し練習しますので、その種目の上達は確実です。そして、もちろんその後の自信につながります。皆さんも勇気を出して、是非人の前で踊ってみてください。
現在JSDCではたくさんのクラスを開講しています。平日は毎日開講の社交ダンス、アルゼンチンタンゴの他に、キッズ、シニア、視覚障害者、プロのダンサーのためのクラス、ストレッチ、ピラティスなどです。
ニューヨークから東京に移り4年が経ち、ここまでクラスが増えましたが、男女の比率でいうと日本はやはり女性が多いです。日本と欧米の文化の違いでしょうか。
さて、その少ない男性ですが、リード役であり、周りの状況を判断して女性を人のいない場所へリードし、次のステップを考える、など女性よりも何倍も大変で重要な役割を果たしています。グループレッスン内でも同じです。同じグループの中の男性に上達して頂きたい気持ちで、女性が男性を注意したり、ステップを教えたりして差し上げたい気持ちも分かりますが、是非、その時は男性に技術的に&精神的に余裕があるかどうか様子をみて丁寧にお願いいたします。決して講師と比べないようにしてください。踊れる男性を温かく育てることが女性の役割でもあります。
先月、サマーパーティの前夜遅く帰宅中に歩道を歩いていて捻挫をしてしまいました。歩道の端の段差がある部分に左足を乗せてしまい、滑ってねじりました。まともに冷やす間もなく、次の日のパーティの準備に追われ、大きくはれ上がった足を引きずってパーティに行きました。それにしても、その夜は別に酔っぱらっていたわけでもありませんし、大切なパーティの前日にそんなことになってしまったのは、何とも情けない限りです。
2,3日から1週間で治ると気楽に考えていたところ、今日でちょうど1か月、何とか踊れるようになりましたが、まだ足にしこりがあるようで、思い切って踏み込むことはまだできません。今回、治りが遅くなった原因は、アイシング(冷やすこと)を十分毎日やれなかった、すぐに医者にかかって足を固定しなかった、そして、全く休まずに動き続けた上に、北九州では鍼を打ちながらデモに出演してしまったから、など色々考えられます。自分が思っているほど、いつまでも若くはないと周りに言われたり・・・。
起きたことは仕方がありませんが、すぐに治療することが大切です。皆さんも捻挫を軽く見ないようにしましょう!そして、夜道の歩道には気をつけましょう。
先日、ある団体のダンスパーティのために4日間北九州市へ行って参りました。北九州市のステップ・アップ・トゥ・ドリームというダンスの団体が毎年2回大きなチャリティダンスパーティを主催し、そのパーティの中で、私は団体代表講師である吉田文子先生や生徒さんとのデモ、ワークショップ、共演会の審査員などをさせて頂いております。ゲストは毎回200~300人ほどで、収益を、ユニセフほか、支援を必要としているアジアの子供たちに寄付されています。この素晴らしいイベントに参加させて頂いている御縁に心より感謝しています。
私自身、ペアダンスを通してもっと社会貢献できないかと常日頃感じています。現在のところ、週一回の大田区蒲田にある大田区民センターで行われている視覚障害者のダンスサークル「明朗会」、そして月一回、体の不自由なお年寄りの集まる世田谷区「大原デイホーム」にボランティアでレッスンを開催しています。その他、60歳以上の方対象のシニアクラス、プロのダンサー達のためのペアダンスクラスを、通常レッスンより料金を下げて開講しています。
ダンスには不思議な力があり、ダンスに出会った人は皆、幸せな気分になれると思っています。どんな人でも心を躍らせることができる魔力があり、特にペアダンスは、社交、健康、ダイエット、美容、音楽性など、いろいろな面で人々が良い方向に向かいます。日本で更にペアダンスを広めて、人々に喜んで頂きたいと心から願っています。今、ダンスを中断している方も、是非もう一度始めてみてください。今踊っている方はとにかく続けてみてください。もっともっと幸せになれます。
今回はデモンストレーションについてです。一般にパーティでは生徒さん同士(アマアマ)、生徒さんと講師(プロアマ)、講師たち(プロプロ)、などのデモが行われています。色々な教室の話では、「デモか海外旅行か」というくらい費用がかかることもあると聞いたことがあります。JSDCでは出来るだけたくさんの方にデモに参加して頂きたいので、出来るだけこの部分の皆さんのご負担を少なくしようとしています。通常、そのパーティチケットを3枚(ご自分の分を含めて)購入して頂き「出演料」とさせていただいております。
デモに参加するということは、それまで練習してきた成果を、コスチュームを着てゲストの前でご披露するということです。多少の緊張感はありますが(あった方が上手くいきます)、踊り終えた後のゲストからの拍手を聞いた時の感動はたまらないものです。「舞台俳優を3日やったらやめられない」と言われるのもこのような理由です。また何よりも、そのダンスの技術の向上はとても大きなものです。7月8日(日)のサマーパーティでは生徒さんたちによるスウィング、大田区蒲田にある視覚障害者のサークル「明朗会」による4曲メドレー、そしてJSDTによるウィンナワルツのデモがあります。
ぜひ皆さんの練習の成果を身にいらしてください。
今回は各ダンスのリズム(タイミング)についてです。それぞれのダンスのリズムは、スロー(S)で2拍、クイック(Q)で1拍取ります。変化のないワルツなどは、1・2・3と数で表します。
フォックストロットは、SSQQの4歩からレベルが上がっていくと、SQQの3歩に変わります。
タンゴは、SSQQSのベーシックステップからステップによって変わります。
ワルツ、ウィンなワルツは、1・2・3で、クイックステップは、SSQQ(JSDCのやり方)のベーシックからステップによって変わります。
サルサは、QQS,チャチャチャは、1・2・3・4・&で、決して「1・2・チャ・チャ・チャ」ではありません。
ルンバは、QQS(SQQでも踊れます)、スウィングはSSQQの6カウントと、SQQSQの8カウントがあります。
ハッスルでは、特にJSDCで行うニューヨークスタイルは、&・1・2・3です。
メレンゲは、1・2・1・2で、サンバは1 a 2のベーシックからステップによって異なります。
出来るだけリズムを崩さずに踊りたいですね。ポイントは音楽をよく聞くことです。・
JSDCでは、新年会、アニュアルパーティ、サマーパーティ、ハロウィンパーティ、クリスマスパーティの五つの大きなパーティと、ブライダルダンスのデモを行う小規模のサロンdeパーティを年に4回、そしてパーティに備えた毎月の練習会(プラクティスパーティ)を行っております。今回は、パーティでの過ごし方についてです。
ドレスは出来ればそのパーティに会ったものが良いのですが、基本的に清潔であれば何でも構いません。でも時には気分よくおしゃれをしたいものです。決して、他の方を気にせず自分流のおしゃれをしてください。
また、出来るだけ多くの人と踊りましょう。そして踊るときには相手と会わせて踊って下さい。自分の技を披露するよりも相手と楽しんで踊ることの方が大切です。相手が出来ないステップは避けて、簡単なステップから少しずつ難しいステップを試していくと良いでしょう。パーティは楽しむためのもので、ステップを習うためのものではありません。特にJSDCではアメリカンスタイルを中心にレッスンやぱてーぃを行っていますが、パーティで競技用のステップを教えようとしている方を見かけます。技よりリードが大切です。みんなが心から楽しめるパーティをこれからも作っていきたいと願っています。
東京でのレッスンを始めて、お陰様で4年が経ちました。これまでたくさんの生徒さんと関わりながら、多くのことを学ばせて頂きました。今日hあ、レッスンへの取り組みについてお話致します。
まず、ダンスレッスンで何を得られるかと言うと、「踊れるようになった」「身体の調子が良くなった」「体重が減った」「姿勢が良くなった」「足腰が強くなって以前より楽に歩けるようになった」「身体が柔らかくなった」「友達が出来た」「性格が明るくなり、前向きになった」「人がたくさんいる中にも入れるようになった」「仕事の疲れが取れ、気分転換になる」「人(異性)への気配りが出来るようになった」「時間の使い方が上手くなった」などなど様々です。
ある程度長く続けられれば、このように色々な効果を感じられますが、それを感じるようになるまでに壁にぶつかる方もいらっしゃいます。例えば、クラスに来てストレスがたまれば、レッスンを続けることが難しくなります。クラスが終わって家に帰った後にステップの復習をして、分からない、出来ない、と悩む方がいらっしゃるかもしれません。ダンスは練習すればするほど必ずうまくなりますので、考え過ぎず、ダンスを楽しむことを意識して頂ければと思います。あまり阿多目で覚えていないようなステップでもkらだが覚えていることもあります。
また、目標を立てることも一つの方法です。どんな習い事でも、資格を取得したり、技術を披露する場がありますが、JSDCではレベルテストを受けたり、パーティのデモに挑戦してみることなどがそれに当たります。目標があれば、レッスンにもしっかり取り組むようになるはずです。
そして、人それぞれ上達の違いがあることをご理解頂ければと思います。グループレッスンはクラスの中の平均レベルに合わせて進みますので、必ず、簡単に感じる方、または反対に難しく感じる方が同じクラスの中にいらっしゃって当然です。それでも効果的に上達をお考えの方は、グループレッスンの数を増やしたり、個人レッスンを取るなどする方法もあります。レッスンを始めたばかりの時に感じる「新しいもの」に対する楽しさは少しずつ薄れていくかもしれませんが、是非しばらくレッスンを続けて頂ければと思います。壁を乗り越えて続けてこそ得られる楽しさや効果は、皆さんの障害の宝物になります。
アメリカンスタイルと競技会のスタイル(日本で一般的に「社交ダンス」と呼ばれるもの)の違いは一言では説明できませんが、今日はその中でいくつかお話させて頂きます。
まず、競技用は文字通り競技に出ることを目的として作られているため、ステップが容易ではありません。学年で言うと高校レベルといったところでしょうか。それに対してアメリカンスタイルは幼稚園レベルの「歩く」(二人で向かい合って息を合わせて歩くこと、始めは意外と難しいものです)ところからスタートし、小学校1年生からひとレベルずつ上達できるよう出来ています。これは、ダンスに限らずどんなことを習うときも同じだと思います。そして小学生レベルの数少ないステップでも、パーティなどで音楽に合わせて楽しく踊ることが出来ます。高校生レベルになった頃には、ダンスの基礎、楽しみ方などしっかりと身についているので、そこから競技用のスタイルを始めても、ステップの違いはあるにせよ、無理せず踊れます。
また、アメリカンスタイルは音楽をとても大切にします。アメリカンスタイルを練習されている方にとっては当たり前かもしれませんが、ダンスは音楽があってのものです。いい曲で踊ると楽しみも倍増します。競技用はどうしても足型中心になりますので、かなり上級レベルにならない限り、足型に気を取られてしまい音楽を楽しむところまで行かないことが多いようです。更に、カウント2からはじまる競技用のルンバやチャチャチャではリズムを外して踊っている方を何度となく見たことがあります。アメリカンスタイルは全てカウント1からはじまります。
もちろん習っていく段階で音楽を「聴く」練習をすればどんなスタイルでもリズムに合わせて踊ることは可能です。
最後になりましたが、競技用でモダンと呼ばれるダンス(ワルツ、タンゴ、他3種目)を踊る際、ペアでぴったりと体をつけたまま踊ります。アメリカンスタイルではラテンのように片方の手だけを組んで踊るステップがモダンにも多くあります。同じ種目でもスタイルで違いがあるのは皆さんにとっても興味深いことだと思います。
競技用スタイルとアメリカンスタイル、私自身どちらの資格も持っていますし、共通の、そして、それぞれの素晴らしさがあります。アメリカの社交ダンススタジオなどでは、まずどんな人でもアメリカンスタイルからはじめ、その後はそのままアメリカンスタイルを極める人、競技会用のスタイルも加えて勉強する人などに分かれます。日本の皆さんがペアダンスと初めての出会う時に、競技会スタイルだけでなく、気軽に始められ一歩ずつレベルアップできるアメリカンスタイルという選択肢があれば、さらに多くの人にペアダンスの楽しさを知って頂けるような気がします。
長くなりました!また来月ここでお会いしましょう。