JSDCでマスターできるアメリカンスタイル社交ダンスは、皆さんが映画やテレビのパーティシーン、豪華客船でのクルーズ、舞踏会、欧米スタイルの結婚式などで観ることが出来るペアダンスです。
日本で一般的に「社交ダンス」と呼ばれている競技スタイル(インターナショナルスタイル)のペアダンスよりもずっとカジュアルで、どなたでも楽しめるダンスと言えます。
音楽も、ダンス用に特別に編集されたものではなく、街中で流れる曲で踊れます。
様々な種目の中から、「この曲なら、このステップを踏もう」と考えられるのもアメリカンスタイルの楽しさの一つです。
服装だって、フォーマルでもカジュアルでも、カッコいい。
ビーチでお友達と、リビングでご主人(奥様)と、ホームパーティやダンスクラブで初対面の人とでも踊れるスタイルは、いつの時代でも大人気です。
世界的に「通用する」スタイルで、どんな場所でも、どんな音楽でも、どんな相手とでも一緒に楽しめる。
そんな、本当の意味での「"社交"ダンス」が、アメリカンスタイルです。
日本で「社交ダンス」と呼ばれるスタイルは、世界的には、インターナショナルスタイルと呼ばれる競技用スタイルです。
アメリカンスタイルは、アメリカをはじめ世界中で一般的に踊られるペアダンスで、誰とでも(初対面でも)どこでも楽しく踊ることを目的としています。映画の男女で踊るシーンなどは、ほとんどアメリカンスタイルです。
世界には、日常的にダンスパーティがある国々も多く、そこではペアダンスに特別な才能やセンスが必要だとは考えられていません。言葉を越えた交流ができるダンスは、お付き合いの場でのマナーとも言えます。
大切なものは、運動神経やリズム感ではなく、パートナーとの関わり方を大切にする気持ちです。
アメリカンスタイルは、グループレッスン中心。そして、小学校1年生から学年が上がっていくように、一つ一つ順番にレベルアップしていきます。そのため、ダンス経験ゼロの方でも、無理なく楽しく始められます。
体に無理のない踊り方ですので、ご自身に合ったペースでレッスンを受講していただけます。
アメリカンスタイルは、スムースとリズムという二つのジャンルに大分され、合計10種目あります。
スムースは、フロアを大きく使い、リズムは、その場での動きを楽しむものが基本です。
種目は、曲調によって分かれており、そのリズムの取り方がその種目のオリジナリティとなっています。
ただし、基本の考え方やステップなど共通部分も多いですので、同じ曲で別の種目を踊ってみたりといった遊びができるのもアメリカンスタイル=パーティーダンスの面白さです。
1910年代ボードビル(演芸)俳優「ハリー・フォックス」の名前から名付けられる。軽快な4拍子で、流れるように踊るのが特徴。
13世紀に西オーストリア南ドイツの農民たちが踊っていたのが始まり。3拍子。ライズ&フォールを使って、回転しながら踊るのが特徴。
アメリカンタンゴは、アルゼンチンタンゴやコンチネンタルタンゴよりも覚えやすく、使いやすい。
2拍子や4拍子の曲で、メリハリをつけたシャープな動きが特徴。
18世紀後半にオーストリアや南ドイツで踊られていたフォークダンスが始まり。
3/4拍子で、左回転や右回転の動きが中心。テンポが速いため、ライズ&フォールはあまり使わないのが特徴。
キューバ生まれのセクシーなラテンダンス。
アメリカンスタイルでは、スクエア・ルンバが基本。
ステップは1拍目から始まり、クイック・クイック・スローのカウント。ヒップは、キューバンモーションを使う。
陽気なラテンダンス。チャチャとも呼ばれる。
マンボから発展し、そこに2歩分加わって、チャチャチャとなる。「1234&」の5歩で4拍子を踊るのが特徴。
1920年代スウィングジャズと一緒に踊るダンスとしてアメリカで生まれ、日本では、戦後米軍によって「ジルバ」という名前で広まる。
スウィングジャズの曲で踊る、明るいダンス。
キューバの音楽「ソン」がアメリカに渡りジャズと組み合わさって生まれた音楽で、1940年代にダンスが完成された。
陽気なリズムで、2拍目のアクセントが特徴。その後生まれたサルサと、とても近い動き。
ラテンダンスの中で最もテンポが遅い。4拍子で、ロマンティックでダイナミックなダンス。ワルツのライズ&フォール、タンゴのコントラバディムーブメント、レフトピポット、ヒップリフトが特徴。
似ているようで、目的が全く違うスタイルです
日本で「社交ダンス」と呼ばれるものは、世界的に見ると、インターナショナルスタイルと呼ばれる競技で使われるスタイルです。
アメリカンスタイル、インターナショナルスタイル、どちらもペアで踊るダンスですが、簡単に違いをまとめてみました。
1.イメージ
アメリカンスタイル:アメリカや海外で一般的にペアで踊るダンス。映画の男女で踊るシーンやクルーズ船でのダンスなど。
インターナショナルスタイル:日本の社交ダンス教室で一般的に行われているペアダンス。競技会のイメージがポピュラー。
2.それぞれのスタイルや種類
アメリカンスタイル:
パーティなどでカジュアルに踊るための「アメリカンソーシャル」から、デモや競技まで行くようなホールドやテクニックを学ぶ「アメリカンボールルームダンス」まで幅広いレベルが存在する。
インターナショナルスタイル:
競技用スタイル。階級がしっかりと存在し、基本のルーティン(型)を覚えていく。
3.主な目的
アメリカンスタイル:誰とでも(初対面でも)どこでも楽しく踊ること。パーティ、クルーズ向き。
インターナショナルスタイル:競技に勝つこと。階級を上げること。
4.重視すること
アメリカンスタイル:その場で流れる音楽にすぐに対応できる即興性。リードと音楽を重視。
インターナショナルスタイル:競技に勝つための見た目やステップのテクニックを重視。
5.レッスンの流れ
アメリカンスタイル:例えば、小学校1年生からひとつずつ学年が上がるように順番にレベルアップしていく。色々な人と踊れるようにグループレッスンが中心。
インターナショナルスタイル:パーティダンスを少し体験、その後は高いレベル(例えば中学3年生くらい)のテクニックを必要とするステップを学ぶので、個人レッスンが中心。
6.服装
アメリカンスタイル:おしゃれは歓迎されるが、比較的自由。フォーマルなドレススタイルの時もあれば、カジュアルな普段着の時もある。
インターナショナルスタイル:ドレスコードが厳格で、男性はシャツ、パンツ、ベスト、ネクタイ、女性はスカートが一般的。
日本では、社交ダンス=インターナショナルスタイルという認識が強いですが、実は、そんなことはありません。
JSDCは、ペアダンスの幅の広さと敷居の低さをもっともっと多くの方に知っていただき、自分の興味に合ったペアダンスを選んで、より多くの方にダンスライフを楽しんで欲しいと願っています。