今回は「オーディション」についてです。昨年放映されたTV番組で、ニューヨークのブロードウェーミュージカル「コーラスライン」に合格した日本人女性がインタビューに応えていました。その女性は、コーラスラインに合格する までに、なんと1,000回のオーディションを受けたと言っていました。皆さんもご存知のとおり、ニューヨークのショービジネス、エンターテイメントビジネス界はブロードウェーを中心として、世界のトップと言っても過言ではないでしょう。世界中からダンサーをはじめ、エンターテイナーが集まってきます。そして様々なジャンルのオーディションが毎日たくさんの場所で行われています。私もニューヨーク時代によくオーディションに行きました。「バックステージ」という芸能新聞にはオーディション情報がたくさん掲載されていますし、自分が所属する事務所のマネージャーやエージェントから、また、同じ業界の仲間から、色々な手段でオーディションの情報が入ってきます。舞台(芝居、ダンス、ミュージカル)、TV、映画、CM、日本人(またはアジア人)モデルなど、一日に何本もオーディションに行くこともありました。殆どのオーディションの場合、8×10インチの大きな白黒の顔写真(裏に履歴書を添付)を持って行きます。履歴書には、髪の色、目の色、身長、体重、エイジレンジ(実際に見える年齢層、たとえば25歳~35歳など)を書きます。ひとつのオーディションに受からなかったら、すぐに頭を切り替えて次のオーディションに臨みます。ニューヨークでやっていくには精神的に強くないと仕事はつかめません。しかし、そこは実力の世界、努力すればするだけ、自分に返ってくるものは大きかったです。その頃のエネルギーと頑張りを、今は、日本でのペアダンス普及に注いでいます。一人でも多くの方がダンスを楽しめるように活動を続けて行きたいと思っています。皆さんの応援、これからもよろしくお願いします。
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