タンゴについて

「タンゴ」はアルゼンチンタンゴ生まれですが、アメリカンスタイルのタンゴ、競技用のコンチネンタルタンゴ、ショーでもお馴染みの男女が足をからませたりするアルゼンチンタンゴの3つがあります。JSDCではアメリカンスタイルとアルゼンチンタンゴの両方を行っています。

3つのタンゴはステップの違いはありますが、あくまでもタンゴはタンゴ、似ているところは多分にあります。

例として、アルゼンチンタンゴでオーチョと呼ばれるステップはアメリカンスタイルでは「ファン」、競技用では「スウィブル」と呼ばれ、両足を閉じてまわるか、開いて回るか、の違いです。前に足を出してまわるのは、どのタンゴにもありますが、後ろへ下がってまわるのはアルゼンチンタンゴだけです。歩き方として、前へ行く時は後ろ足を出来るだけ床に残してから動き、後へ下がる時は前足を出来るだけ前に残してから下がるやり方はどのタンゴでも同じです。組み方ですが、アルゼンチンタンゴは二人が内側にひじを落として組むのに対して、社交ダンスと呼ばれるアメリカンスタイルも競技用も二人が外へひじを上げて組むのと正反対です。でも昔は社交ダンスのタンゴもアルゼンチン風に組んでいて、段々と今の形になったと聞いたこともあります。

   音楽で言うと誰もが一度は聴いたことがある「ラ・クンパルシータ」や最も古いタンゴの曲である「エル・チョクロ」などは演奏の仕方は色々ですが、どのタンゴにも使われる名曲です。バンドネオンを中心とした楽団で演奏されるアルゼンチンタンゴは、とても味わい深く、聞くだけでも楽しめるでしょう。

少しずつ違いはありますが、タンゴはタンゴ、楽しんでください。