ペアダンスショーの演出

日本でペアダンスのショーを舞台演出したいと思っています。私自身、ペアダンスとの出会いは、競技会でもパーティでもなく「舞台のパフォーマーとして」でした。所属していたのは社交ダンス界の大御所、ピエール・デュレイン率いるアメリカで唯一のペアダンス舞踊団「アメリカンボールルームシアター」です。舞台では6組のペアがタンゴ、ワルツ、サルサなどの全ての種目を演じ、客席は、ミュージカルやその他の演劇と同じように連日大勢の観客で埋め尽くされます。アメリカ全土ツアーやクルーズでの公演を通して世界中の各都市を渡りましたが、メンバーが最も緊張したのは地元でもあるニューヨークでの公演でした。目の肥えたニューヨーカー達を満足させるのが難しいことは誰もが承知ですし、実際に舞台を見ていなくても芸術・文化に関心のある人々が集まる場所ですので、初回公演は成功しても失敗しても次の日のトップニュースになります。最もメジャーな新聞、ニューヨークタイムズの批評家のコメントは、その公演の2日目からの観客の動員数を決定付け、公演の長さも左右します(3日や1週間で打ち切られることも!)。そんな場所でペアダンスに出会い、ペアダンスの楽しさ、そして厳しさを経験したことは私にとって大切な財産です。

今は、JSDC専属チームである「ジャパンソーシャルダンスシアター(JSDT)に自分の学んだことを伝えて行きたいです。皆さんの応援よろしくお願い致します。